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筋交いとは?
役割・種類まで徹底解説|
耐震性を高める家づくりの知識

注文住宅で気になる「構造」の話。 筋交いの基礎知識

筋交いの役割と構造のしくみ

(2026年4月更新)

筋交いって聞いたことはあるけど、実際に何をしているの?

耐震性を高めるには、何を基準に家を選べばいいの?

そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事を書いています。

 

こんにちは。

千葉県のデザイン注文住宅・高性能住宅の工務店『ウェルカムホーム』です。

 

家を建てる際、「耐震性」という言葉はよく耳にするはず。

でも、実際にどのような部材が家の強さを支えているかを詳しく知っている方は、意外と少ないのではないでしょうか?

 

その中でも、木造住宅の耐震性を語るうえで欠かせないのが「筋交い(すじかい)」。

柱と梁の間に斜めに入れるこの補強材が、地震や台風から家族を守る「耐震性の要(かなめ)」として、住宅の骨組みに欠かせない存在です。

 

本記事では、筋交いの基本的な意味や役割・種類・使用時の注意点まで、家づくり初心者の方にもわかりやすくご説明します。

正しい知識を身につけて、安心できる住まいづくりの参考にしていただければ幸いです。
 

筋交いとは?基本的な意味と構造上の役割

筋交い

筋交い・筋違い(すじかい)の意味・名前の由来と別称

筋交い(すじかい)とは、木造住宅において柱と柱の間に斜めに入れる補強材のことです。

「筋交い」「筋違い」はどちらも同じものを指し、読み方・表記が異なるだけです。

また、鉄骨造の建物では「ブレース(brace)」と呼ばれることもあります。

 

家を建てる際は、基礎の上に土台を設置し、その上に柱を立て、柱の上に梁(はり)を渡して骨組みをつくります。

この柱と梁で囲まれた四角形の枠は、そのままでは横方向からの力に弱く、平行四辺形のように変形してしまう可能性があります。

 

そこで登場するのが筋交いです。

四角形の枠内に斜めの部材を入れることで三角形の構造が生まれ、外から力が加わっても形が崩れにくくなるというしくみです。

 

筋交いが担う「水平力への抵抗」という役割

筋交いの主な目的は、地震や台風などによって発生する「水平力」に対抗することです。

水平力とは、建物に対して横方向からかかる力のことです。

 

地震で建物が左右に揺れたり、強風で横から押されたりする状況を思い浮かべてください。

柱と梁だけの骨組みでは横方向の力をうまく受け止めることが難しく、建物が傾いたり変形したりするリスクがあります。

 

筋交いを柱と梁の間に斜めに配置することで、水平力が筋交いを通じて分散され、建物全体の変形を防ぐことができます。

この「筋交いが入った壁」のことを「耐力壁」と呼びます。

耐力壁は、住宅の耐震性を語るうえで非常に重要なキーワードですので、ぜひ覚えておいてください。

 

建築基準法で定められた筋交いの規定

筋交いの設置は、単なる慣習に基づくものではなく、法律で明確に義務づけられています。

建築基準法では、筋交いに使用する部材の仕様や固定方法について基準が設けられています。

 

建築基準法の主なポイント

 

・部材の幅は9cm以上が必要

筋交いに使う木材は、幅(広い面)が9cm以上と定められています。

 

・厚さは1.5cm以上

部材の厚さは1.5cm以上にすることが必要です。

 

・端部は専用の金物でしっかり緊結すること

柱や梁との接合部は、ボルト・かすがい・くぎ、またはその他の金物でしっかりと固定する必要があります。

 

・原則として、部材に欠込みをしてはならない

欠込み(部材を削ること)をすると断面が小さくなり、本来の強度を発揮できなくなるためです。

 
出典:e-Gov法令検索「建築基準法施行令 第45条
 

筋交いの種類と「壁倍率」の関係

筋交い

片筋交いとたすき掛けの違い

筋交いの入れ方には、大きく分けて「片筋交い(シングル)」と「たすき掛け(ダブル)」の2種類があります。

 

片筋交いとたすき掛けの違い

 

・片筋交い(シングル)

柱と梁で囲まれた四角い枠内に、斜めの部材を1本だけ取り付ける方法です。

施工がシンプルで、一般的な住宅に広く採用されています。

主に一方向からの力に効果を発揮します。

 

・たすき掛け(ダブル)

2本の筋交いを「×」の字のように交差させて取り付ける方法です。

どちらの方向からの水平力にも対応でき、壁の強度は片筋交いの約2倍になります。

強度が求められる部位や、耐震等級を高めたい場合に適しています。

 

どちらの方法を選ぶかは、建物全体の構造バランスや間取り・開口部の配置などを考慮して決められます。

「たすき掛けの方が強いからすべての壁をたすき掛けにすればよい」というわけではなく、建物全体での力の流れを計算したうえで、最も効果的な方法が選ばれます。

 

壁倍率とは?厚さ別の数値一覧と見方

壁倍率は、耐力壁の強度を数値で示す指標です。

数値が大きいほど壁の強さが増すことを意味し、建物全体の耐震性を評価するうえで重要な基準となります。

 

建築基準法施行令第46条では、筋交いの断面寸法に応じて壁倍率が定められています。

 

筋交いの厚さ別・壁倍率の目安(片筋交いの場合)

 

・厚さ1.5cm × 幅9cm → 壁倍率 1.0

・厚さ3cm × 幅9cm → 壁倍率 1.5

・厚さ4.5cm × 幅9cm → 壁倍率 2.0

・厚さ9cm × 幅9cm → 壁倍率 3.0

・たすき掛けの場合 → 片筋交いの壁倍率の2倍(上限は5.0)

 

※ たとえば9cm角のたすき掛けは計算上6.0になりますが、上限5.0として扱われます。

 
出典:e-Gov法令検索「建築基準法施行令 第46条
 

住宅全体の耐震性は、これらの壁倍率をもとに「必要壁量が確保されているか」を算出することで判断されます。

図面を見る際に壁倍率を知っておくと、「この壁はどのくらいの強さを持っているのか」を数値で把握できるようになります。

 

筋交いの固定に使う金物の種類

筋交いは、適切な金物でしっかりと固定することが求められています。

接合部の固定方法が、耐震性を大きく左右する重要なポイントです。

 

木造住宅で使用される代表的な金物は以下のとおりです。

 

筋交い固定に使われる主な金物

 

・筋かいプレート

筋交いの端部を柱や土台に固定するための専用金物です。

一般的な部位に広く使われており、施工しやすい点が特徴です。

 

・ホールダウン金物

地震力の影響がより強い部分に使用される、引き抜き力に対応した金物です。

筋交いを含む壁全体の安定性を高め、より地震力の影響が大きい箇所に用いられます。

 

使用する金物の種類は、構造計算に基づいて選定されます。

 

筋交いを使う際の注意点

筋交い

「筋交いが多い=耐震等級が高い」とは限らない

「筋交いをたくさん入れれば、それだけ地震に強い家になる」と考える方は少なくありません。

しかし、実際にはそう単純ではありません。

 

住宅の耐震性能を示す指標として「耐震等級」があります。

耐震等級は1〜3の3段階で評価され、国土交通省の基準により以下のとおり定められています。

 

耐震等級の3段階

 

・耐震等級3(最高ランク)

極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力の1.5倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度

 

・耐震等級2

極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力の1.25倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度

 

・耐震等級1

極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力に対して倒壊、崩壊等しない程度(建築基準法がすべての建物に求めている最低基準)

 

耐震等級を決めるのは、筋交い(耐力壁)の量だけではありません。

耐力壁の配置バランス・建物の重量・基礎の強度・床の剛性など、さまざまな要素が総合的に評価されます。

 

極端に言えば、筋交いを多く入れても配置が一か所に偏っていれば、地震時に建物がねじれて変形し、かえって被害が大きくなるおそれがあります。

バランスよく配置することが、耐震性の向上につながるのです。

 

出典:国土交通省「耐震性能を等級で確認して、安心の住まいづくり

 

面材耐力壁との違いと使い分け

近年、筋交いと並んで「面材耐力壁」も多く採用されるようになっています。

面材耐力壁とは、構造用合板などの板状の材料を柱と梁に直接取り付けて作る耐力壁のことです。

 

筋交い(線材)と面材耐力壁の比較

 

・筋交い(線材)の特徴

コストを抑えやすく、通気性を確保しやすい。

一方で、接合部に力が集中しやすく、断熱施工に手間がかかる場合があります。

 

・面材耐力壁(面材)の特徴

面全体で力を分散するため、地震時の粘り強さに優れています。

気密性・断熱性を高めやすい反面、コストがやや高くなる場合があります。

 

どちらが優れているかは一概には言えません。

近年では、筋交いと面材耐力壁を組み合わせた「ハイブリッド設計」もあり、それぞれの長所を活かして建物全体の耐震性能を高めるアプローチが広がっています。

 

耐震性の高い家にするために大切なこと

筋交い

ハウスメーカーや工務店の耐震への取り組み

耐震性の高い住まいを実現するためには、会社選びも重要なポイントです。

ハウスメーカーや工務店ごとに、構造に対する考え方や取り組みは大きく異なります。
そのため、「構造にどれだけこだわっているか」をしっかり見極めることが大切です。

たとえば、「耐震等級」をどの水準で標準としているのか、また構造計算をどのレベルまで行っているのかは、ひとつの判断基準になります。

 

また、筋交いや耐力壁の配置バランス、断熱性・気密性との両立など、構造全体をどのように設計しているかによって、住まいの性能は大きく変わります。

その会社がどこまで構造に向き合っているのか、説明の内容や根拠に納得できるかを確認することが、安心して任せられるパートナー選びにつながります。

 

耐震性や構造について不安や疑問がある場合は、遠慮せずに相談し、しっかりと説明を受けることが大切です。

ウェルカムホームでは、構造や性能に関する考え方や取り組みについて詳しくご紹介しています。

家づくりへのこだわりを知りたい方は、ぜひ専用ページもご覧ください。

 

 

Q&A 筋交いについてよくある質問

筋交い

Q1. 筋交いとはどのようなものですか?

A. 筋交いとは、木造住宅において柱と柱の間に斜めに入れる補強材のことです。

「筋違い」と表記されることもあり、どちらも同じものを指します。

四角形の枠に斜め材を加えることで三角形の構造をつくり、地震や台風による横方向の力(水平力)に対抗する役割を担います。

 

Q2. 筋交いが多いほど、地震に強い家になりますか?

A. 必ずしもそうとは限りません。
筋交いの量が多くても、配置バランスが悪いと建物がねじれてしまい、かえって弱くなる可能性があります。

耐震性を高めるためには、筋交いの量だけでなく、配置・建物の形状・構造計算などを含めた「全体のバランス」が重要です。

 

Q3. 片筋交いとたすき掛けはどちらが良いですか?

A. 一概にどちらが良いとは言えません。
たすき掛け(ダブル)は強度が高い反面、コストや設計の制約が増える場合があります。

そのため、建物全体のバランスや間取りに応じて、適切に使い分けることが大切です。
構造計算に基づいて最適な配置を決めることが重要です。

 

まとめ

耐震にこだわった注文住宅

筋交いへの正しい理解が、安心できる家づくりの第一歩

いかがでしたか?

筋交いは、木造住宅の骨組みを支え、地震や台風による水平力から家族の暮らしを守る重要な部材です。

 

片筋交いとたすき掛けの違い、壁倍率による強度の見方、建築基準法による規定、面材耐力壁との使い分けなど、知っておきたいポイントはたくさんあります。

 

しかし、最も大切なのは「筋交いを多く入れれば安心」という考えではなく、配置バランスと構造計算によって、建物全体の安全性をしっかりと確認することです。

 

住まいの構造や動線にこだわった注文住宅をご希望の方は、千葉県のデザイン注文住宅・高性能住宅の工務店『ウェルカムホーム』へお気軽にご相談ください。

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